6月11日(水)に「高口光子の生活支援の場の看護・介護リーダー塾~7つの勘所編~」を開催させて頂きました。
1 始めに
介護職として評価されリーダーを引き受けたけど上手くいかない。
介護リーダーを引き受けたものの何から手を付けていいのか分かりませんか?不安になりましたか?何もできなくて悔しいですか?言葉に出来ませんか?
2 リーダーにはマネジメント能力が求められる
マネジメントを知らない、知っていても分かっていないから、知っていても整理出来ないから。段階的に一つ一つ整理して取り組まないと潰れる。主体を引き出す、チームとしてまとめて動かすマネジメント。学んでなければ知らない、知らなければ言葉にならない、言葉にならなければ実践にならない、実践にならなければ現場はまとまらない。
3 組織、法律、職能を捉える
組織における自分の位置づけを捉えていなければ報連相が出来ない。
法的な位置づけを知らないと最低基準をクリアできない。法律をクリアできない。パンツ下げたり裸にする。手を握る。一般社会でやったら犯罪になる。それが出来るのは法律を守っているから。法を守らなければ利用者に近づくことも出来ない。
職能を捉える。重度を断る、コロナで面会制限を考える。相談員としていいのか?介護としての倫理性はあるのか?が問われる
4 個別ケアとは
人としての関係性を育むためにはその人に合った具体的な生活行為を行う。一緒に食事をする、一緒におしっこウンコを心配する、一緒にお風呂に入る。その行為から良き体験。美味しいね。すっきりしたね。暖かいね。良き体験が生まれ、良き関係が生まれる。良き体験が良き関係を育むということです。「生みの親より育ての親」。このことを私達は仕事として実践する。食事入浴排泄という具体的な生活行為を繰り返すことで豊かな人間関係を育む。これがプロの介護。
最初は「刻み?オムツ?歩ける?歩けない?」とかほとんど記号。ほとんど記号のように出会ったその人と、食事入浴排泄を繰り返し、美味しかったね、楽しかったねというような良き体験をもって、人としての関係を育み、そこには赤の他人として出会った人が固有名詞を持った存在になる。
ひとり1人に合った美味しい、楽しいを手渡すことを個別ケアという。個別ケアとは目的ではない。1人1人にあった食事入浴排泄、をすることによってその人ならではの良き体験を持って、職員との人としての関係を育むことが個別ケアの目的。食べられないから食べさせる、風呂に入れないから風呂にいれるのではない。個別ケアを通じて職員とお年寄との人間関係を育むことが目的。
5 チームには「目に見えるチーム」と「目に見えないチーム」がある
チームには「目に見えるチーム」と「目に見えないチーム」がある。「目に見えるチーム」は組織、法律、職能として与えられる。例えば、組織から介護主任に任命される、介護保険法にもとづきユニットリーダーに任命されるなど。「目に見えないチーム」は誰かから与えられるものではない。自分の力で作る。共通言語(意味が通じる→研修)、共通体験(喜び、悲しみ→困難事例)、共通価値観(何が大切か→笑顔)
研修がなぜ大切なのか。看護師やセラピストなどは全員が学校をでて何千時間もの勉強をしている。だから共通言語がある。言葉が通じる。それに対して、介護職は高校を卒業したばかりの18歳の子から60代の大ベテランまで年齢も幅広い、有資格者もいれば無資格者もいる。共通言語がない。言葉が通じない。だから研修を通じて共通言語を手に入れ言葉が通じるチームを作るそして共通言語は1日2日では手に入らない。3年~5年はかかる。だから、職員の定着が大切になる。
2日目は8月6日(水)です。2回目は
・業務を組み立て指示を出す(問題解決技法を身に付ける)
・会議に参加して決定事項を実行する
・就業規則を使いこなす
を予定しています。
引き続き一緒に学んで行きましょう!
<申し込み・問い合わせ先>
担当:遠州楷喜企業組合 鈴木
HP:https://kaiyosi.net/
アドレス:yositake.1982@re.commufa.jp
電話番号:090-7315-6371
*居宅介護支援事業所にケアマネジャーとして勤務していますので電話に出られない場合があります。原則、メールでご連絡を頂けましたら幸いです