7月27日「新・高口光子の生活支援の場の看護・介護リーダー塾2回目」 開催報告

7月27日(木)に「新・高口光子の生活支援の場の看護・介護リーダー塾2回目」が開催されました。お蔭様で満員御礼となり、5名のオブザーバーの皆さんも勢ぞろい。
この日は「よい介護(食事、入浴、排泄)を続けることがプロの介護」と題して、午前中が講義とオブザーバーによる「良い介護とは」「やりたい介護」についての発表、午後は「良い介護とは」「やりたい介護」について午前の講義やオブザーバーの発言を参考にグループワークを通じて、自分の言葉で他者に伝える。
参加者の皆さんの発言が1回目とは見違えるほど変わった!講師やオブザーバーの力なのか!?参加者の成長なのか!?ひとりひとりが自分の言葉で伝えようとしている!

講義で印象に残った言葉は
・意識や言語を越えて私たちは食事、入浴、排泄という具体的生活行為において「貴方は1人ではない」という事を伝えきる。これが、私達の仕事です
・食べれないから食べさせる、ウンコシッコできないからウンコシッコさせる、風呂に入れないから風呂に入れるのは、仕事ではない。具体的な食事、入浴、排泄という共通の体験を持ち人としての関係性を作りだし「貴方は1人ではない」ということを伝えきり、生きる力を引き出すこと。この為に「個別ケア」がある
・「個別ケア」は目的ではない。方法論に過ぎない。何のために個別ケアをするのか?人との出会いによって生きる力を引き出すため。これが介護です
・目が見えなくても、耳が聞こえなくてもお年寄は「ここには私の食事、入浴、排泄。生きていく方法がある」「一人ではない」「生きていける」「生きて行ってもいいんだ」というお年寄の生きがい
・「ここには私のための食事、入浴、排泄がある」「今のありのままの自分で生きていく方法がある」という生の肯定感
・「食べてくれた、笑ってくれた。私はそれが心から嬉しい」それが職員のやりがい

オブザーバーの言葉で特に印象的だったのが阪井由佳子さん(にぎやか理事長)
・良い介護というのをそんなに考えたことがない
・高口さんの言う良い介護の基本が「自分がされて嫌なことを他人にしない」。はりきっていってるが本当は当たり前のこと
・それを私達いい大人が真剣にそれを考えてしゃべっているのがこっぱずかしい話
・保育園児でも分かること
・食べること、おしっこすること、お風呂に入ること。嫌とかこれ変ってことなんか保育園児でも分かることを、何で私達プロがお金をもらって介護の仕事をしているのに、日本中の施設で当たり前の良い介護についてこんなに真剣に話し合わなきゃいけない現状なのか
・どうして出来ないんだろう
・お金をもらう介護のなかで「気づく」「心配する」「考える」「行う」という行為そのものが出来なくなる要素があるのではないか。介護現場に入ると出来なくなる
・介護現場に入ると当たり前の人間としての感情がなくなっていく要素ってどこになるんだろう などなど

次回は8月24日(木)、テーマは「現場とのコミュニケーションを制する者が現場を制す~申し送り、会議、面談の手順とコツ~」です。空きは若干しかありませんのでお申込みはお早めに。

講師の高口光子さんとオブザーバーの佐伯美智子さんの感想をシェアします。

【高口光子のリーダー塾】
オブザーバーは、石井さん・中迎さん・植さん・阪井さん
そして、佐伯さんです。
1回目のテーマは、
『介護現場に何故、リーダーが必要かを言葉で言える』
でした。
ところが、何故、リーダーが必要か考えたこともなかった
わかっているつもりだけど、言葉にならない。
とグループワークはなかなか意見が出ませんでした。
本日、2回目のテーマは、
よい介護・やりたい介護は何か。
食事・排泄・入浴で、コレだけはゆずれない。
やりたい介護を導入する・継続する為には何が必要か。
以上、3点を文字で書く・言葉にする・相手に伝えるです。
今回は、より多くの発言が出ました。
あなたも、文字・言葉・伝えるに挑戦してみませんか?
本日の研修レポートは、看護小規模多機能『むく』の、
佐伯さんです。
ありがとうございます。
本日2回目。
今回も、オブザーバーとして参加させてもらってる。
午前中の講義のメモ。
・意味と価値は内的世界。
・相手の意志、主体を全面肯定することから始める。
・あなたには価値がある。
・スタッフがいい介護をしたら、相手が照れるくらい、とにかく褒める!
・認めめられていると感じないと、その人が言うことなんて聞けない。
・介護は、目の前のお年寄りに自分のことのように興味、関心を持つことからはじまる。
・気づいて、心配して、考えて、行動する。
・やり方、方法、意味と価値。
これを伝える。
・感動の共有。
肉体としての体験を感情体験にする。
意味付けし、その価値観をチームで共有する。
○○さんのうんこが出て、嬉しい!!
それは、その人が「生きていて嬉しい!」ということ。
その嬉しい!と言ってるスタッフをとことん褒める。
「あなたのうんこを見て喜んだのは、この世でたった1人。それをお母さんって言うんだよ。あなたが○○さんのうんこを見て嬉しい!と言ってるのは、○○さんが生きてて嬉しい!って言ってるってこと
なんだよ。いい介護をしたね!」
あなたと私の関係性の中で、共通の体験を持ち、人の生きる力を引き出すのが介護。
「いきてていいよー!」という生の肯定感を伝える。これが介護!
お年寄りの価値は「出会った人」で決まる
阪井由佳子さんが言ってた。
トイレで排泄とか、いい介護とか、人として当たり前のこと。
それができなくなるのはなぜなんだ?
それは群集心理が働いてる。
気付けなくなって、麻痺してしまう。
つまり、自分を見失っている。
いい介護は見失っている自分、当たり前の自分を取り戻すことから!
思考停止にならない!
めっちゃ共感。
さ、午後も頑張るぞー

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