講師選びの注意点

講演会を構成する要素で最も内容に影響を及ぼすのが講師選びです。注意をして頂きたいのが、予算を立てずに講師選びを始めるケースです。この場合、選択の幅が広がりすぎて講師が定まらず、結果的に正式依頼の時期に間に合わず、依頼まで至らない場合があります。

<講演会開催にかかる費用は大きく4つ>

1. 講師の講演料
2. 講師の交通費(必要な場合宿泊費)
3. 会場費(設営費や備品含む)
4. 宣伝費(ポスター、チラシの作成費含む)

上記のような必要経費を計算の上、講演費用にいくら予算が取れるのかイメージ する必要があります。また、見落としがちなのが講師の交通費です。移動距離や時期によって飛行機代だけで十数万円かかることもあります。そのあたりも踏まえて事前に予算組みを行います。

講演会の会場選び

収容人数、アクセス、設備(音響やスクリーンなど)、会場設営を会場側が行ってくれるのか、物品販売は可能か、控室として使用できる部屋があるかが会場選びのポイントとなります。アクセスが良い会場はすぐに予約でいっぱいになってしまいますので、早めに確保することをおススメします。音響照明やスクリーンなどの設備がない施設で開催する場合、機材をレンタルする費用や手間が発生しますので注意が必要です。

講演会の日程

開催する日程もイベントの趣旨や対象者によって変わってきます。対象者に合わせた日程や時間帯に配慮した企画をおススメします。

また、講師や会場のスケジュールの都合もありますので、候補日を複数日上げておくとスムーズです。特に、文化イベントの多い秋(10月、11月)の土日は講演会が集中します。

講演会の講師選び

すでに呼びたい講師がいる場合と、いない場合、予算の都合もあるので誰を呼んだらいいのかわからない場合などがあると思います。当会からテーマやご予算に合った講師をご提案致します。直接聞きづらい講演料の調整やスケジュールの確認から、決定後の当日までの段取りまで当会がお引き受けしますので、ご安心ください。

気になる講演料金は、講師によりさまざまです。女優や俳優などTVでお見掛けするような方は、100万円をこえる場合が殆どです。また、企業や団体が主催の場合と自治体などの公の団体が主催の場合とでは、設定料金が違う講師の方も多くいらっしゃいます。

講演時間は、60分~90分が基本です。講師によっては120分でも可能な方もいらっしゃいます。また、来場者のモチベーションが高い場合は、質疑応答の時間を作るとさらに盛り上がる場合があります。予定の時間が90分の場合、最後の15分程度を質疑応答の時間にすると、講師と直接触れ合える機会となり来場者の満足度も高くなります。ただ、質疑応答が不可の講師もいらっしゃいますので、事前にお問い合わせください。

費用について

講演依頼の際、講演会のテーマに合う講師を選ぶとき、価格や予算によって人選が左右されがちです。しかし、所属事務所の都合上、講演料は一般に公開されていないのが実情です。一般に、講師の知名度や人気度と講演料は比例するものですが、目安となる料金表なども存在しないため講演会の企画を立てる上でもそういった情報を探している方も多いのではないでしょうか。

テレビで人気のある文化人・タレント・アスリートの講演料はいくらなのか?ご希望の講師がいる場合でも、必ずしも予算に合うとは限りません。予算に合う講師にはどのような人がいるのか、最適なマッチングを実現するための講師料金の相場や目安を当会がご案内いたします。

~30万円

メディアにおける知名度は決して高くありませんが、それぞれの分野で高度な専門性を発揮し、まさに業界の玄人として知られる人ばかりです。保健医療福祉専門職を対象とした講演会やセミナーの講師を務められる皆様の多くが、こちらに該当します。

30万円~60万円

テレビや新聞、雑誌などでその顔が知られ、専門性とタレント性を兼ね備えた講師が多く控えています。コメンテーターとして出演している文化人、野球やサッカーなどのメジャースポーツ関係者が該当します。

61万円~100万

専門性もさることながら、高いタレント性のある講師が多く、誰もが知っている知名度によって、確実な集客が実現できます。エンターティナーと呼ばれる人も多く、式典や周年行事等に華を添えるには、最適な講師陣となります。

100万円以上

その講演に希少性を有する講師陣が多く、高い専門性だけではなく「華」のある方々が控えています。テレビ等で広く活躍している有名芸能人やトップアスリートは言うに及ばず、いるだけで多くの人が集まってくる、いわゆるスターと呼ばれる人が該当します。500名~1000名以上の集客力を求める講演依頼には、最適です。

その他

講演依頼に際し、講演料の他にもご予算に組んで頂くものがあります。備品レンタル料を含む会場費、講師とマネージャーの往復交通費(新幹線ならグリーン車、飛行機ならプレミアムクラス)、開催時間帯によっては、食費、宿泊費もかかります。講師がモデルや女優の場合は、衣装・メイク代がかかる場合もあり、同行者が3名~4名になる場合も。

講演会の準備物

基本的な準備物(控室、演台、マイク、お食事)に加え、講師によって必要な準備物も異なります。当会をご利用いただける場合は、必要物品を確認、一覧にして主催者様にお送りさせて頂きますので、一覧を確認のうえご準備をお願いいたします。

<講演会の告知方法>

多くの方に参加して頂くためには集客活動も重要です。 集客策として、

1. ポスターやチラシの配布
2. 関係者への配布(職員、職員家族、ご利用者ご家族、取引業者など)
3. 地域の回覧板への同封
4. ホームページでの告知
5. 講師のSNSでの告知依頼
6. 有料広告の活用(情報誌、新聞、TV、ラジオなど)
7. 後援団体へチラシの設置を依頼などが考えられます。有料媒体をご紹介することも可能ですので、当会にご相談ください。

当日の流れ

具体的には、

・控室の換気、掃除
・室温調整
・控室に時計、洋服掛け、ティッシュ、資料(講演プログラム、参加者情報、主催団体に関する資料など)を用意
・飲み物(お茶、コーヒーなど)のホット&アイスを用意
・お茶菓子の用意。菓子袋のままではなくおぼんなどに入れましょう

<講師到着からの流れ>

講師到着からの流れですが、講師が静かに講演の準備ができるよう、最高のパフォーマンスが出来るよう対応することが大切です。

以下、一般的な流れとしてご参照ください。

1. 講師到着時間に合わせてお出迎え

2. 講師が到着後、控室にご案内する

3. 希望の飲み物を伺い飲み物を提供

4. 会の担当者、責任者より講師への挨拶

5. 担当者より打ち合わせを行う(講演テーマ、講演時間、登壇のタイミング、参加者情報、配布資料、使用するPCの確認、会場の音響や照明の確認、講演前お迎えに伺う時間、帰りの交通など)

6. 講演5分前を目安にステージ脇にご案内
講師が待機する椅子を事前に用意
講師が控えている環境での主催団体のPRも含んだ主催者挨拶はさけたほうが良い

7. 司会より講師略歴紹介

8. 司会の呼び込みにより講師登壇

9. 講演開始
PCトラブルに備え対応できるスタッフがステージに待機していることが望ましい
講演開始後音量の確認を行い微調整、交通の手配を行う(送迎車両の手配、タクシーの手配など)

10. 講演終了

11. 司会より締めの言葉

12 講師退場、控室へ
講師が退場したら速やかに控室へご案内する
控室担当者は速やかに飲み物を提供出来るように準備しておく
サイン会等を行う場合はそのまま会場にご案内する

講演終了後の流れ

1. 希望の飲み物を伺い提供する
その際お茶菓子があるとより望ましい

2. 会の担当者、責任者よりお礼

3. 送迎時間が来たらお声をかけ送迎場所までご案内

4. 再度、お礼をお伝えし、手土産をお渡しする
手土産は土地柄、講師の背景(嗜好、この後長距離移動がある、高齢で重い物を持てない、事務所のスタッフを抱えているなど)を踏まえて用意

5. お見送り

<ステージ対応>

ステージ担当者は主に以下の対応を行う
・PCの準備
・講師が使用する演台の準備(時計、おしぼり、飲み物、紙コップ、マイク、プログラム)
・講師との打ち合わせ(PC操作のタイミング、音響や音声の有無、流すタイミングなど)
・講演中にPCトラブルが発生した場合は対応する
・飲み物としてペットボトルを用意する場合は、
①ペットボトルのラベルを外す
②ペットボトルのキャップをゆるめ講師が開けやすくしておく

<受付対応>

受付担当者は主に以下の対応を行う
・受付準備(申し込みリストの用意、メモ用紙、ペン、配布資料、受付看板用意など)
・有料の場合はお釣り、領収書を準備
・大規模講演の場合「あかさたな・・」「当日申し込み」で受付を分けるとスムーズ
・講師に関する問い合わせ、「サインが欲しい」「お会いしたい。挨拶したい」などは講師担当者に確認のうえ返答すること。講師が講演に集中できるよう必要な配慮です。
・申し込みなく来られる方もおり講演会開始後に空席があった場合、入場出来る形とするケースが多い。その為、氏名、住所、連絡先を確認しておく。

<会場外、会場内整理>

会場外、会場内整理担当者は主に以下の対応を行う
・前方から詰めて、隙間がないよう座っていただけるように声をかける
・講師に関する問い合わせ、「サインが欲しい」「お会いしたい。挨拶したい」などは講師、担当者に確認のうえ返答すること。講師が講演に集中できるよう必要な配慮です。
・講演会開始時には会場の扉を閉める
・講演会開始後に入場される方を席にご案内する
・休憩時間などの際は会場の扉の開け閉めを行う

<司会>

司会は主に以下の対応を行う
・「司会原稿」に沿ってすすめていく

<その他>

・参加者より「暑い」「寒い」という意見が寄せられることが多い。しかし、個人差が大きいことと、エアコンに近い遠いでも違うため対応しきれないのが現状である。その為、 事前にアナウンスなどの配慮をおススメします。
・スタッフがスーツを着用し大勢いると参加者が圧迫感を感じ、講演会の雰囲気に影響する場合があります。スタッフの服装にも気を配りましょう。

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